(228Ib) 神戸「須磨海岸」千年の恋に落ちる美を巡る

【 須磨海岸 ・ 美 】季節・時間ごとに表情を変える美しさを目に留めるのに、見逃せないのが日が沈んだ後のマジックアワーです。夏には海岸から見て後方の山方向へ日が沈み、ほんのり色づいた空と海、宵の月を同時に撮ることができます。

 関西では人気の海水浴場「須磨海岸」。須磨の浦は古来より『源氏物語』など、恋物語の舞台となった土地でもあります。海水浴エリアの西側部分がリニューアルしたことで、より美しい白砂の海岸となりました。

 海遊びが楽しいビーチとあわせて、古典文学とともに千年の恋に思いを馳せるロマンチックな須磨海岸の美を紹介します。

 須磨には伝説の姉妹の物語が遺されています。平安時代、宮廷歌人だった在原行平という男が須磨でもしほ(松風)こふじ(村雨)という2人の姉妹を愛しました。行平が京都へ帰った後、姉妹は行平の住まいのかたわらへ住み、無事を祈ったと言われています。
 能・歌舞伎などで舞われる謡曲『松風』では、須磨を訪れた僧が姉妹の霊と夕暮れに出会い、行平への恋しい想いを募らせた霊が物狂いの舞を踊る場面があります。歌舞伎では松風村雨物として長唄「汐汲み」などが有名で、舞の美しさにふれてみると夕暮れの景色もどこか物悲しさがこみあげてくるものがあります。

 須磨の海は古来より人々を惹きつけ、情感あふれる景観から見る者を恋へと誘ってきました。美しくなった須磨海岸は時代を超えて同じ想いを抱かせます。海水浴だけではなく、須磨の浦の恋の物語と美も探求してみてはどうでしょう。

<情報源>
【情報源タイトル】 神戸「須磨海岸」千年の恋に落ちる美を巡る
【情報出所URL】 https://beauty.oricon.co.jp/article/1951718/
【情報発信元】 eltha  2022.08.16

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