(242Ab) なり手不足が深刻、兵庫の「民生委員」欠員754人
【 民生委員 ・ なり手不足 】「民生委員」のなり手不足が深刻化している。兵庫県内では定数1万311人に対し、欠員は都市部を中心に震災後最多の754人に上る。南海トラフ巨大地震など次の大災害に対応する「共助」の力は厳しい局面にある。
記事:なり手不足が深刻、兵庫の「民生委員」欠員754人 震災後最多 虐待、ひきこもりなど対応事案は多様に、https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202401/0017227609.shtml
【情報発信者より】
地域福祉を支え、阪神・淡路大震災の発生時には住民の安否確認などを担った「民生委員」のなり手不足が深刻化している。兵庫県内では定数1万311人に対し、欠員は都市部を中心に震災後最多の754人に上る。見守りが必要な高齢者が年々増える中、南海トラフ巨大地震など次の大災害に対応する「共助」の力は厳しい局面にある。
この29年で民生委員を取り巻く状況は大きく変化した。高齢の委員が引退した後も後継者が見つからない。働くシニアが増えたことも、なり手不足の一因という。また、児童虐待やひきこもり、ヤングケアラーのいる世帯など対応事案は多様化。委員になっても長続きしないケースもあり、県の担当者は「(県所管地域では)改選時の新任は4割以上」と明かす。
神戸市では、民生委員が「見守り台帳」を作成しているが、掲載対象の単身高齢者や高齢者のみの世帯は今後一層の増加が見込まれている。市は大学生が民生委員活動を体験するインターンシップを実施するなど将来のなり手確保に努めている。