人々の価値観も、労働環境も変わっています。時代にあった自治会・町内会に変えていく必要があります。

 後継者の見つからない大きな理由は、労働環境の変化です。以前は、60歳で退職を迎え「恩返し」として自治会役員を引き受けてくれる人がいました。しかし最近では、60歳を超えても更に70歳を超えても働き続けている人が多いようです。また以前は、一番下の子が小学校高学年になるあたりで子育てが少し楽になっていました。その人たちが役員になったり自治会の手伝いをしてくれたのですが、昨今では多くのママが働いています。比較的時間に余裕のある人が、いなくなってしまったので後継者が見つかりにくくなりました。

 また、個人主義的になり、人との関りを減らそうという方向に価値観が変化しており、後継者が見つかりにくくなっています。

 以上の変化は変えようがなく、前提条件にしないと解決に向かいません。「高齢であっても、介護をしていても、働いていても、子育て中でも、社会経験がなくても」役員を勤められるような自治会にしないと、後継者選びは難しい時代になっています。「今までやってきたことをそのまま受け継いでくれる」人を探しているから見つからないのです。

 プロボノ活動(専門的なスキル(法律、会計、IT、デザイン、マーケティング、翻訳など)を無償で提供する社会貢献活動)に熱心に取り組む若者も多く、働きながら自治会長になっている人もいます。そのような人でも、旧役員から細かい指図を受けるなら、自治会役員は引き受けません。後の世代に託し、彼らの裁量にまかせて応援する役割に回る ~ 自治会長が自ら変わることにより好転しそうなケースが、よく見受けられます。